スタッフが常駐しない店舗では、利用者が困ったときに声をかける相手がいません。

加えて、決済端末や入退室設備の不具合も、その場では誰も気づけません。

ここでは、利用者の呼び出しと設備異常の両方を、離れた運営側へつなぐ構成を想定例として紹介します。実在する特定の導入事例ではなく、KMAX製品で構成できる一例です。


想定される課題

  • 利用者が体調不良やトラブルに遭ったとき、助けを求める手段がない
  • 決済端末・自動ドア・冷蔵設備などの不具合に、運営側がすぐ気づけない
  • 電話番号を掲示しても、緊急時に調べて掛けるのは負担が大きい
  • 複数店舗を少人数で管理しており、どの店舗からの連絡か分かりにくい

現場の状況

  • レジ・入口付近など、利用者が迷わず操作できる位置に通報手段を置きたい
  • 決済端末や設備が、異常時に接点信号を出せる
  • 運営は日中と夜間で対応体制が異なる

従来の対応

  • 店内掲示の電話番号へ利用者自身が発信
  • 設備異常はメーカー保守や巡回で事後的に把握
  • 連絡を受けても、店舗の場所・状況の聞き取りから対応が始まる

発生する問題

  • 緊急時に利用者が電話をかけられない、掛け先が分からない
  • 設備停止に気づくのが遅れ、営業への影響や食品ロスにつながる
  • 通報元の特定に時間がかかり、初動が遅れる

システム構成

利用者の非常ボタンと、決済端末・設備の異常接点を、同じホットライン端末「Lucatel CML-200」へつなぎ、運営側へ自動発信する構成です。

利用者の非常ボタン/設備の異常接点ホットライン端末(CML-200)4G/VoLTE通報先
KMAXホットライン端末「Lucatel CML-200」

2入力・2出力のI/Oを備え、非常ボタンや設備の接点を入力につなぎ、設定先へ自動発信します。固定電話回線を使用せず、モバイル通信で発信する構成です。監視したい設備の点数が2点を超える場合は、I/O HUB「XIO-106」の併用を検討します。

入力を種類ごとに分ければ、「利用者からの呼び出し」と「設備異常」を別の通報として扱え、受け手が区別できるようにします。受話器での通話にも対応するため、利用者と運営側が直接会話できます。


処理フロー

利用者がボタンを押す/設備が異常接点を出すCML-200が対象の通報系統で発信スケジュール判定受電時ガイダンスで種別を提示運営側が通話または状況確認必要な対応を手配

スケジュール判定では、日中は店舗運営、夜間は当番・警備というように振り分けられ、受電時ガイダンスで「呼び出し」か「設備異常」かを伝えます。


この構成でできること

  • 利用者は1操作で運営側へつながり、必要なら通話できる
  • 設備異常を、担当者の電話へ自動で通知できる
  • 時間帯で通報先を切り替えられる
  • 入力の割り当てとガイダンスで、受け手が通報の種類と発信元を把握しやすくなる

導入時の検討ポイント

  • 非常ボタン・設備接点の方式(NO/NC)、電圧、配線長。CML-200のI/O仕様と適合するか
  • 監視したい設備の点数(2点を超える場合はXIO-106の併用を検討)
  • 通報先と時間帯運用、応答がない場合の二次対応(CML-200のI/O通報はループコール未対応)
  • 設置場所の電波状況、金属什器や地下の遮蔽、外部アンテナの要否
  • 複数店舗の場合、店舗ごとの通報系統・ガイダンスの割り当てルール
  • 停電・通信障害時の扱い

非常ボタン単体の設置方法や通報先の設計については、非常ボタンの設置方法と通報先の決め方でも詳しく解説しています。


KMAXの関連製品・サービス

Lucatel「CML-200」

4G LTE/VoLTE対応ホットライン端末。2入力・2出力のI/O、通報先スケジュール、受電時ガイダンス、SMS遠隔管理に対応します。

I/O HUB「XIO-106」

設備の接点を集約する独立機器です(接点数が多い場合)。

これらを組み合わせたKMAXの遠隔監視ソリューションは、検知・通信・通報・対応をつなぐ構成です。


まとめ|「利用者の呼び出し」と「設備の異常」を同じ窓口で受ける

無人店舗の緊急時対応は、「利用者の呼び出し」と「設備の異常」を同じ窓口で受けられるように設計するのがポイントです。

非常ボタンと設備接点をホットライン端末のI/Oに集約し、時間帯で通報先を切り替えることで、少人数の運営でも初動を早められます。

呼び出しも異常も、同じ窓口へ。少人数の運営でも初動を早める。

「利用者の呼び出しと設備監視をまとめられるか」「複数店舗で使えるか」といった段階でもご相談いただけます。店舗の設備構成と運営体制を確認し、適した構成をご提案します。